強欲資本主義 ウォール街の自爆
アメリカの至りすぎた資本主義を、筆者の経験と実例を踏まえて書かれた本である。結局、TPPに反対せざるを得ないのも、ウォール街的資本主義、拝金的資本主義を日本に輸入することが果たして、正しいことなのかどうかということである。ISD条項、ラチェット条項など、企業優先、投資優先の考え方は、今後世界に何をもたらすのか?そもそも、モノを作らずに、金融が優先される社会は、どうしてもいびつなものになると考える。
1986年、経済政策の指針となる「前川レポート」に対して、下村治博士の予言は、まさにそれを言い当てている。
「この報告書がいう体質改善というのは、働く意欲を阻害し、勤労精神・貯蓄精神をゆるめ、節度ある経済・財政運営の気構えをなくして、もっと気楽な気持ちで鷹揚に金をばらまき、怠けて遊ぶようにしなさい、ということである。そうすれば生活はよくなると。これはどこかが狂っている」
資本主義、そのもの自体も見なすべき時期に来ているのかもしれない



