遺産争いする日本
最近、財政や社会保障への理解を深めるにつれ、現在の日本人は何に怒っているかというと、実は将来不安にあるのではないかと思う。1971年生まれの僕は、日本が明るくなっていくことを実感しながら成長してきた。写真は白黒からカラーへ、テレビは大きくなり、乾燥機やステレオのような夢のような電化製品も次々と誕生してくる。世界的には、GNP(当時)はアメリカについで、世界2位。大学生になった時にまず驚いたのは、電話帳のように厚い求人雑誌だった。また当時は景気が良すぎたため、就職先に公務員を選ぶ人は、変り者呼ばわりされるくらいの熱をおびた時代だった。
改めて、今の時代をみると、天文学的な財政赤字、増え続ける社会保障費、自殺者の数は三万人を越す、景気は低迷し、中国にGDP世界2位の座を明け渡してしまう。確かに国民総資産が1500兆円あるのですが、これは今後増えていくような見込みは感じられません。なんだか、経済成長をさせてくれた親の遺産を、我々現在の国民が食いつぶし、それを争っているよう思えます。つまり外に拡大していくような雰囲気ではなく、今までの蓄財をなんとかやりくりしようというような雰囲気を感じてしまうのです。だからこそ、お隣の中国の急成長ぶりに、憧憬を感じてしまうように思えます。
しかし、政治家はここで諦めるわけにはいきません。現在の限られた資本を最大限に活用し、また未来に希望を見れるような社会を作り出していく必要があると考えます。少しずつでも、未来に向かって前進していくような社会とは何か、これからしっかりと考えていかなければなりません。



